浴槽の栓を、抜かないでください。これが最初にお伝えしたいことです。
なぜ栓を抜いてはいけないのか
多くのお風呂は、汚物を流すことを想定して作られていません。トイレと違い、圧倒的に詰まりやすい構造です。
そして人の体液は油分が多く、冷えると固まります。寒い時期はなおさらです。そのまま流すと排水が詰まります。
一度詰まると、押し流すために高圧洗浄の業者を別に手配することになり、時間も費用も余分にかかります。集合住宅では、詰まった配管が破れて他の住民の方へ異臭や汚水が及ぶケースもあります。
大家さんや、手順を知らない方が、良かれと思って水を抜いてしまうことがあります。悪気はないのですが、結果として被害が広がります。
作業前。浴槽に汚れと残された品がありました
作業後。浴槽を洗い、水気まで拭き上げました
正しい手順
- 湯船の表面に浮いているものをすくいます。
- 汚水をバケツに移し、トイレへ流します。トイレまでの廊下にブルーシートを敷いて養生してから運びます。
- 2時間半から3時間かけて水を減らし、それから清掃に入ります。
手間はかかりますが、この順番を守ることが、結果として費用も被害も最小限にします。
費用の実績
当社でお受けした浴室の特殊清掃では、4時間30分・1名で50,000円という例があります。内訳は清掃20,000円と、消臭機の4日間稼働で30,000円です。亡くなられてから1週間は経っていませんでしたが、臭いは相当ありました。
金額は、汚染の範囲と経過時間で大きく変わります。お部屋の広さよりも、そちらの影響のほうがずっと大きいのが実際のところです。
業者を選ぶときに
特殊清掃は、外から見て仕上がりが分かりにくい作業です。作業前と作業後の写真を出してもらえるか、消臭をどう行うかを説明してもらえるかを、判断の材料になさってください。
私たちは、汚染箇所を完全に除去することを最優先にしています。臭いの元が残っていると、どれだけ消臭剤をまいても戻ってきてしまうからです。